Play-a-thon Day3, Day4 と総括

続きです

さてさて、

と書いてきましたが、残る日程は

  • 11/22(土)
  • 11/23(日)
  • 11/24(月) DAY4 engadget fes にて発表

DAY3翌日 11/22(土)

楽器の完成具合

  • HEAD部 (CPUの入る部分)x3 動く
  • BODY部(キーボードのある部分)x3 コネクタ不良、回路も未完成

ということで11/22(土)はエンジニア陣がともかく楽器を早く完成させないと!ということで、12:00を目指してDMM Akibaに集合。 それ以外の人は11/23(日)に進捗を見て集合となりました。
(裏でMakerFairTokyoをやっていたので、それに参加する方たちも、、 僕も行きたかったけど、楽器製作のほうを優先させたかったので今年はいかず・・)

そう、DAY3のときにYAMAHAの方からArduinox3とeVY1シールドx3を貸していただいたので、まずは
eVY1とつなげて、ちゃんとう動くようにしよう、というところから作業をはじめました。
(ピンソケットじゃなくてピンヘッダの方をハンダ付けしてしまい、泣く泣くハンダ吸い取り線をつかって、剥がしたりしてました・・ 焦りは禁物だ・・)

そうこうしているとOさんがロゴを仕上げてくれました。(まだ楽器が完成していないのにw)
また、Hさんもデモの際に「寸劇?」をするという案を出してくれました。この寸劇案はHackathonではよく行うようなタイプのものでしたが、21日の発表を見る限り、この手の発表をやりそうなチームがいなそうだったため、案外こういうのいいかも! と内心思っていました(実際に本番もこれを使うことになります)

この日DMM Akibaは夜から停電ということで、18時ごろまでしか作業できないということだったので、実は時間はあまりなく・・
16時30分時点で、まだコネクタがうまいこと作れない・・
みたいな状況でした。。(これはまずい、、)

もちろん、この間コネクタをやっているAさんはかなり試行錯誤を繰り返し、また実はアコーディオンも出来るNさんが「模型に詳しい」という意外なスキルを発動し、接着剤の特性を考慮し、3Dプリンタで出力したプラスチックにピッタりの接着剤「アクリルサンデー」を発見しました。
(コイツはプラスチックを溶着するようで、頑固な3Dプリンタのフィラメントもすんなりくっついたようです)

まぁでも、コネクタは完成しないわけです、、

むぅーしかも作業場所もなくなってるし、、代替案も用意しておきたい、、ということで僕とNさんは、秋葉原のお店が開いているうちに最後の買い出しをしよう、ということで、一旦DMMAkibaを後にしました。

作業場所については、Nさんがネットを駆使して調べた結果「ナノラボ( http://nanolab.jp/ )」という、工作のできるスペースが20:30まで借りられるということで、そこに電話をして、予約をとりつけました。

コネクタが、完成しなかった時の事を考え、僕はArduinoのようにQIコネクタの足の長いものを基板に固定し、それを3Dプリンタの筐体にネジで取り付けるという、案を思いつき、その検証をするために、部品を千石で買い、ナノラボに向かいました。

ナノラボはお世辞にも広いスペース というわけではないですが(DMMAkibaが広すぎなのですが、、)ボール盤や、金ノコなど、工作に必要な機械も自由に使うことが出来る、ということで、ちょうど、3Dプリンタで作った筐体に穴を開ける必要があったため、施設をフル活用し、1台の筐体に「最悪の場合のコネクタ」を実装することが出来ました。(あまりイケてないし、できれば使いたくないなぁ、、と思いつつ)

そうこうしているうちに、Aさんも合流し(DMMAkiba停電のため)ナノラボで黙々と2時間位作業しました。
コネクタは更に進化を遂げ、3Dプリンタ部と汎用コネクタを接着剤で固めた上に、3Dプリンタで出力した「くさび」を打ち込んで、外れにくくする、という工夫を凝らしたものになっていました。

しかし、やはり、かみ合わせに寄って、外すときにコネクタが一緒に持って行かれてしまう、という現象が頻発し、安易に「合体・分離」出来るものは難しい、、 という感じでした。

さて、とは言え時間はすぎるわけで、ナノラボも閉店ということで、残りの作業は明日にしよう、、と秋葉原を後にしました。
ぶっちゃけあと1日しか時間がなく、そのなかで「楽器の完成」「発表の構成」「発表の練習」をする必要がある、 しかも楽器については完成の目処が立っていない、、、

というわりとヤバイ状況でした。

ともかく、コネクタ部分が出来ないことには話しにならない、、ということで申し訳ないとは思いつつAさんにはコネクタ部を3台分作ってきて欲しいという「宿題」をお願いして、日曜日には、その出来を見て、デモの内容を決めようということにして、秋葉原を後にしました。

さてさて、その日の夜、Oさんがデモの草案をFaceBookにあげてくれました。
すべてが上手く言った場合の案を作っていただいたのですが、今の状態では全くそのデモをするための楽器が動かない、、 という状態で、 どう伝えて、どのように僕達は発表に備えればよいか、、、 と考え日曜日の技術陣のマイルストーンを決めました(今更)

  • 今日の状況
    • 1台のCPUと 1台のかまぼこが引っ付いて動いた
  • 目指したい状況
    • α:1台のCPUと 1台のかまぼこが引っ付いて動く のが3セット
    • β:1台のCPUと 2台のかまぼこが引っ付いて動く
    • γ:1台のCPUと3台のかまぼこが引っ付いて動く

ということで、このそれぞれの状態での発表案を作り、出来たところで発表が出来るだけの用意を並行して行う という方針にしました。

この日の夜、、Nさんは実はこっそり、アコーディオンで「この楽器専用の曲」を作曲していたのです。
その話を聞いて「もしや?」と思いNさんに「DTMとか出来たりする?」と聞いた所

むむ、SONAR X2っていうDTMソフトでDTM的なことができるイメージですが素人です。

これ!出来る人が出来ないっていうパターンだー(C言語出来ません みたいな)
ということで、発表の時に裏で流すリズムパターンや伴奏のMidiデータの作成をお願いすることに・・(ほんとNさん多才だ)

DAY4前日 11/23(日)

さて、泣いても笑っても最後の作業日 11/23(日)

朝の4時頃にAさんのこんな書き込みが・・

本体3セットを現時点作成可能なレベルまで仕上げて動作確認

繋ぎかえると鳴る。その当たり前の重さを感じる夜ふけ。

考えてみれば、半田ごてもライトも冷蔵庫も何もかもが、当たり前に動く。
その当たり前はすごいことだな。

Aさん キてるな・・・


Aさんのコネクタが完成していることを祈りながら、秋葉原に向かいます。

DMMAkibaにて、Aさんの作成したコネクタをいくらか試す、、

  • 1つ目 すごく上手く抜き差しできる!
  • 2つ目 ちょっと接続が甘い、楽器はひっつくが接触がまずい
  • 3つ目 CPUとくっつけるとCPUが動かなくなる!!

という状態でした。
2つ目を返品し直してもらうことに、、 3つ目は回路的に何かおかしい、、 ということで僕がデバッグ

2つ目は何度か直してもらううちに、抜き差しはあまりうまくいかないものの、繋げている状態で、ちゃんと回路が接触する状態になりました。
3つ目は、ずっと原因がわからず、テスターをあてたり、いろいろやっていたのですが、、、 お、、コネクタの、配線が左右逆だー! ということに気づき、直してもらうことに・・

焦っているとわからんもんですね・・

と、いうところで完成

  • 1つ目 すごく上手く抜き差しできる!回路も接触する
  • 2つ目 一度接続すると回路は接触するが、抜き差しすると、コネクタがもげる
  • 3つ目 一度接続すると回路は接触するが、抜き差しすると、コネクタがもげる

と、昨日上げたマイルストーンのβまでは出来るようになりました。(1つ目をぬいて2つ目につなげられる!)

ということで、ここでハードウェアを凍結。 ソースコードを焼き込みます。

  • パーカッション
  • 和音(C/D/F/G) ※変な和音ですが、Nさんのオリジナル曲用に合わせました
  • メロディ(ド・レ・ミ・ソ)

2つ以上つながった場合は「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」が鳴るようにプログラムを作りました。

さて!これで演奏の練習が出来る!ってところで(あまり覚えてないけれども)21時位だったはず、、

昨日Oさんのあげてくれたデモの流れのうち、マイルストーンβで出来る範囲を書き出して、具体的に何を、どうやって演奏するかを打ち合わせます。デモの担当者も決めて、それぞれがこの楽器で何を演奏するか、を書き出して、ちょこっとだけ練習しました(本当にちょこっと)

また、デモ当日の予定もしっかり決めていなかったので、それを確認したり、本当になにかまずいことが起きた時のために動いている状態での動画を撮影しました。

最後に明日の持ち物を確認して 終電に追われるようにDMMAkibaを後にしました。

DAY4 発表当日

さて、11/24(日)EngadgetFes当日。

まだ発表練習を一度もしていないし、演奏も合わせてやったことがない状態からスタート!

僕はチームの発表時間より少し早く来て、発表のシナリオをいわゆる「台本」みたいに加工し、使う楽器の部品を固定し、ステージでどのような並びで、どのような立ち位置で演奏するか などをメモ帳に書き起こしていました。

周囲を見ると、他のチームの方もちらほら、、 恐る恐る 「どうですか・・・?」みたいなことを聞くと「今日が勝負ですw」 みたいな返事が・・ どこもやべぇぞ・・・

とかなんとかやっていると、Aさん、なんとロゴをシール印刷して持ってきてくれました! かっこいい!さっそくみんな胸に貼りました。


他のチームの人も集まって入るものの、メンバーが欠けていたり(どうやらどこかで作業している模様)、まだハンダ付けを行っていたり、、、 午後発表なんだけどなぁw
そして、うちらもまだ楽器練習とか全く出来てねぇ!

ということで、荷物置き場兼控室、でさっそく楽器をセットアップして、練習!
Nさんが用意してくれたお手本midiデータを聞きつつ、楽器を演奏するのを、、まぁ30分もやってない・・ (僕は演奏ではなく、配線周りなどをセットアップする役ということで、見てるだけでしたが・・)
Oさんはピアノ経験者ということで、「メロディは覚えた」 などとかっこいいことを言ってくれました。
和音の進行もタイミングを合わせる練習をして、和音は忘れそう、、ということで必殺「手にメモ」を使いました。

寸劇もとてもセリフは少ないけれども練習しておこう、ということで、セリフ合わせ、、 みんな台本をその場で見ながら というところからスタート。 セリフはまぁ単純なので3回ほど確認しただけ、、 さてさて、、 本番行けるのか、、?

昼前にリハーサルで、ステージに呼ばれました。
僕らの前はなんかこういわゆる「アイドル」みたいな方が練習をしていらっしゃって「僕達このなんか別次元感ある方々と同じステージで演奏するのか!」とちょっとドキドキし始めましたw。

リハーサルと言っても機材の接続の確認が目的のものなので、ここでは練習みたいなことは出来ず。と言いつつも、楽器回路設計者としてはかなり緊張の一瞬。3台の楽器をUSBとオーディオケーブルにつなげ、ステージに音が鳴ったのを確認して 一安心。

後は、本番を待つだけだ!

昼ごはんがてら台本を印刷しにセブンイレブンへ。台本をみんなに手渡して各自確認してもらいつつ昼ごはん。

本番まではしばし時間があるということで、ちょっとだけEngadgetFesの会場をうろうろ。KDJ-ONEの実機が置いてあるのに感動したり、 生で「喘ぐ大根」を見たり、、

14時からまずは「トークセッション」。プレゼン資料はHさんがたたき台を作りOさんがブラッシュアップしたものを使用し、かなーりわかりやすい感じの内容でお届けしました。(僕が作ると学会発表みたいになっちゃうんです;; こういうところは適材適所でw;)

他のチームも様々なプレゼンをしており、しかし、「今作ってます」みたいな発言もあり、本当にこの後のPlayが上手く行くのか14時の時点でも不明なチームがたくさんありました。(※発表は16:30からです)

トークセッションの後も少し時間があったので、控室に戻って、、、 と控室に行くといわゆる「死体」が2つごろん。。 オツカレサマデス・・
僕らも最終調整を・・ ということで控室前廊下で、立ち位置の確認や、セリフ回しの調整をしていました。
で、いよいよ本番。。 ITエンジニアには似つかわしくない”ミラーボール”の回る空間での発表です。

僕らのチームは6チーム中4番目の発表で、前3チームの発表が本当に十人十色 といった発表内容だったため、かなり個人的には肩の力を抜いて発表に臨めました (すごく良い意味での「何やったもいい感」のあるステージでした)

でまぁ なぜか僕が「ハカセ」役を演じさせていただきw 中高生がやるような寸劇からの、 僕達の作った楽器「JOIN-TONE」の発表を行いました。

僕らのチームは音楽を生業にするほど長けた人は居ないものの、だからこそ作り出せる「身近な楽器」的な雰囲気を全面に押し出したPlayが出来たかなと思ってます(自画自賛)

で、最後はウマイダーが全部持って行っちゃいましたがww

ということで、直前までスーパーバタバタしましたが、なんとか発表を無事成功させることが出来ました。

と言ったところでPlayathonのDAY1-DAY4までの参加者目線でのレポートをお届けしました。

参加してみて

もぅ とにかく「勉強になった」ことが非常に多かった。
ちょっと箇条書きにしてみよう

  • ものづくりにおけるプロトタイプづくりの大切さ
    • もちろん僕の本業であるWebでもやるのだけれど、ハードウェアの場合はさらにこれが重要になってくると感じた。 作ろうとしているもののドメインの自由度が大きければ大きいほど、誤解を生む余地が増えるので、プロトタイプで認識を合わせるのはとても重要
  • 客観的にプロダクトを見る手段としての動画
    • 上記プロトタイプを使って演奏をする 「ふり」をする動画を見返してのフィードバックがかなり効果的だった
  • コンセプトを決めてみんなで認識を合わせること。
    • 僕らのチームはこの部分あまりうまくいかず かなり長い間コンセプトがフラフラした状態で作業をしてしまったような気がするが、 途中からこのあたりをみんなで認識合わせしていくことで、後半の作業の加速につながった
  • コンセプトに対して、プロダクトを「追い込んでいく」という姿勢
    • YAMAHAの方がこういう表現をされていてすごくしっくり来た。そう、コンセプトがあってこその プロダクトであって、どこまで近づけられるのか、 どこがずれているのか 何を妥協しているのか を把握することが重要
  • 3Dプリンタの可能性
    • 今回遠隔で3Dプリンタで出力するという、特殊なシチュエーションを体験したが、東京で3Dプリンタで創りだした、コネクタ部の寸法を合わせて、ボディ部はそのデータに合わせて遠隔地で出力する。という流れが自然に出来るのがやばかった。 概念的にはほとんど「物質を転送している」よね
  • レーザーカッターの可能性
    • 初期プロトタイプはレーザーカッターで作成してもらいました。 レーザーカッターはかなり精度よく、しかも高速に、(材料だけ見れば)格安に、思いの形を作れるということで、これはぜひ個人でも一度使ってみようと思いました。
  • 議論の進め方やサポートのやり方
    • まったく盗みきれていないですが、今回YAMAHAの方々やIAMASの小林先生が、かなり丁寧に議論をエスコートしてくださって、そのやり方はすごく良かった。 仕事の参考にしたい。
  • 個人的な成長具合
    • ここ1年ほど仕事でいろいろとやらせてもらってて、その成果が今回のPlayathonにもかなり現れていたと感じた。 (自画自賛)
  • 音楽とは、 楽器とは
    • 異業種がカラムHackathonは、すごくこういう話が聞けて面白い。
    • 機械から楽器になる瞬間の話だったり
    • ある意味では楽器が「曲」を作る と言った話だったり
    • アコースティックの良い所、 デジタル楽器の良い所 の話だったり

Playathonのおかげで本当にひと回り自分が成長した気がしました。
この歳になってこういう体験ってなかなかもう無いのかなと思っていたけれども、もっといろいろ挑戦していかねば・・ と思った次第です。

Play-a-thon Day2のその後

Play-a-thonに参加してきました

最終的にこんな楽器になったわけですが、、 ここに至るまでの道のりをつらつらと書いていこうと思います。
DAY2-DAY3までの内容です。

DAY3-DAY4の話はまだ今度・・



以前記事にしたように、Playathon(プレイアソン)というイベントに参加していました。
全日程終わって、やっと余裕が出来てきたので、記録を残します。まずは発表までの間の話を・・

これまでの話

イベントの概要: http://japanese.engadget.com/2014/10/13/play-a-thon-engadget-fes-egfes/
Day1 が11/6(木) 楽器工場見学
Day2 が11/7(金) アイデアスケッチ、チームビルディング、チームでのハードウェアプロトタイピング、Play#1
ココについてはこちらで記事にしました。→ http://d.hatena.ne.jp/inajob/20141108

ここまでで、チーム編成ができ、なんとなくどんなものを作るのか?がぼんやりわかってきていました。
この記事は、その後の話です。

Day2を終えて

このイベントは飛び地になっており残りのDay3,Day4は2週間後の 11/21(金), 11/24(月) となっていました。
ということで、さて、つまり僕達は11/21にもう一度あって、11/24には成果を見せないとイカンということではないか!

つまりこのイベント、実は4日 と書いてあるけれども、この間の2週間を使ってものを作れということなのか!
なんていまさらながらに理解しました。


僕達が作ろうと決めた楽器は「合体分離」出来る楽器 です。(と僕は思っていた)
実際にものが無いため、メンバーそれぞれが頭に思い描いているものが微妙に違うところが、まぁこういうのの大変な所、、
成長する楽器、とか、友達と一緒に遊べる楽器、とか それぞれが色んな物を思い描いていたと思います。



そうそう、今回僕達は5人のメンバーでこのPlayathonを行いました。
全員面識は無し、一応名前はイニシャルで書きます。

あとでちょいとアップデートしますが、僕がDay2までで認識していたメンバーの特徴とか

  • ぼく: 独学でArduinoを使った楽器を作っている、本職はWebエンジニア。男性w
  • Nさん:どうやら僕と同級らしい男性、本職はエンジニア。Arduinoはちょっとやったことある
  • Aさん:年齢は秘密(まぁ僕よりは上だ)、男性、エンジニア。MIDIの規格とか、音周りのHWとか詳しい、回路もいける
  • Oさん:社会人歴1年位のデザイナーの方。3Dプリンタ経験者
  • Hさん:SIっぽい業界のエンジニアの方、女性。Arduino経験あり?、いろんな勉強会とかに行ってるとかアクティブ!

今回のPlayathonではいわゆる「音楽家」の方たちもいらっしゃったのですが、うちのチームには何の因果か、ほとんどがエンジニアで固まったチームとなりました。

さてさて、
ということでDay2が終わり、静岡から東京へ、、 Oさん以外は東京組だったので、帰りの新幹線でいろいろと計画を立てる。
まぁともかくDay2が金曜だったので、この土日にいろいろと調べたり、試作したりしたいねと話していました。

それから、今回のためにFacebookグループを作って、それでやり取りをしようということを決めました。特にOさんは東京ではないので、決まったことや作業の進捗、相談事などもそこで、という感じに決めました

Day2の翌日 11/8(土)

で、翌日土曜。まぁ起きれないよね、木、金と割と夜も楽しく話してたし、、 起きたら12時でした、、 まずはダイソーへ、、

セロハンテープ、ねんど、電池、強力な磁石、グルーガン


もろもろ購入。
この時にちょうど、リングノートを購入しました!
明和電機の土佐さんのスケッチがかっこよかったので、こういう時は新しくノートを作って、それにまつわる思いつきや、設計や買ったもののレシートやら、全部記録しよう とかねてから思っていたのです。
(これはすごく良かった、いまこの記録もTwitterFacebookと、このノートを読みながら書いています)

この時は合体分離楽器の回路は大体頭の中では完成していて、 まぁなんとか理論的には出来そう という状態
目下心配なのは筐体と、「合体分離」をどうやるか? ということでした。

筐体はまずは大きさ感です。近くのホームセンターでいろんな塩ビパイプを持って、感じをつかみつつ、Day2で作ったハードウェアプロトタイプが、ちょうど紙コップを2つひっつけた大きさだったので、それをベースに、径40-50mmの筒状の楽器にして、それを立てにつなげていけるようなものが良いんじゃない? なんて話していました。

合体分離については、LittleBitsを知っていたので、まずは「磁石」でぱちん とひっつくようなコネクタが無いか?と思いつつ、、


家にあったダンボールと、100均の強力磁石を使って、磁石でひっつくプロトタイプを作ったりしていました。


また、合体分離する楽器としての、最小単位として、3つ、または4つボタンがある筐体を、、 という話をしていたので、さて、このボタンを押すとどんな音がなるのか、、 ということも考えなければならない、、
多分「和音」と「パーカッション」にしたら良いんじゃない? なんてぼんやり思いつつ、、じゃあどの和音が弾けるとよいかな、、そしてこれだけの和音で何の曲が演奏できるかな?、、 などもFacebookで議論しました。

11/9(日)

さて、翌日日曜 11/9 秋葉原に向かいます

メモによると、、

  • 接点の部品探し
  • 押しボタンの候補を探す
  • ユニバーサル基板、ケーブル

を買うのが目的(だった模様)

Nさんと僕とで秋葉原をうろうろ、鈴商では「スプリングプローブ」なる バネのようなピンヘッダを紹介してもらい、「これで行けるかな?」なんて思ってました。


合体できる楽器をどのように構成するかの案として

  • それぞれの部分にCPUをもつかどうか?
  • 有線で接続するか、接続をセンシングして無線で接続するか?

という選択肢がありましたが、 回路設計はどケチな僕だったので

CPUはマスターモジュールに1つ(Arduino)、接続は有線 に決めました。

と、こうなると回路としては簡単、
シフトレジスタを各モジュールに入れて、ArduinoからSPIみたいにクロックとデータを受け入れるようにするだけです。
何台つながっているかをCPU側から動的に取得できるとかっこいいな、、 とおもいつつ、この時は具体的な方法を思いつけずに居ました

とりあえず74166をたくさん買いました(パラレル->シリアル)
別チームですが「ウマイダー」なる某10円の駄菓子で構成する楽器を作ろうと奮闘しているチームのYさん(デキる大学生!)とたまたま秋葉原で合流したので、そのまま3人で3331に移動して、お互いどんな感じになってるか、、などの情報交換をちょこちょこしました。

ヤマハで紹介されたeVY1シールドをOさんが購入していたので、それの使い方を調べたり、なんだかんだと話していたら、良い時間になったので、帰りにYさんとご飯を食べ(なんかこうおっさんっぽい会話や未来的な会話をして)日曜日は終了でした。

平日のはじまり

さてさて、月曜日、まぁ普通に仕事なので、仕事に行き、、、と、磁石です、、もう少し磁石が欲しい、、 しかし仕事終わったら遅くなるし、、 と思って調べていると なんとうちの近くのダイソー夜10時まで営業!!
割とギリギリだったけど月曜日仕事後にダイソーに行き磁石をしこたま買い込みました。

11日、帰宅後、買ってきたスプリングプローブは2.54mmピッチで、バネの幅もかなり狭いため、相当精度よく加工しないと、楽器の「合体分離」機構が成立しないことがわかりました。
3Dプリンタやレーザーカッターで部品を作るとはいえ、そんなに合わせられないだろう、、、 とおもったので、もう少し大雑把に、バネを両端にくっつけて、磁石で筐体を引き合わせることで、間のバネで導通出来ないか?
という実験を行いました。

2接点だけど、、 まぁ一応導通する、、、 かな? みたいな感じ
このあたりで、僕は磁石でひっつけて、かつ間のコネクタを導通させることがかなり難しいことに気づき始めました。
まぁ最悪Arduinoみたいな長めのピンでぐさっとやる方法も視野に入れておこう、、 なんて思い始めます。

そうそう、このあたりで「これってLittleBitsと似てるのでは?」なんて話をFacebookでしていたら、YAMAHAの方が貸してくださるということで、東京組はその週の金曜日11/14に渋谷のYAMAHAのオフィスにおじゃまして、楽器の相談とLittleBitsの貸出をさせていただくことになりました。

このあたりで少し各々の特徴がわかってきます。

  • Nさん:どうやら僕と同級らしい男性、本職はエンジニア。Arduinoはちょっとやったことある、アコーディオンを演奏できる!
  • Aさん:年齢は秘密(まぁ僕よりは上だ)、男性、エンジニア。MIDIの規格とか、音周りのHWとか詳しい、回路もいける、平日昼間も割と自由に動ける!
  • Oさん:社会人歴1年位のデザイナーの方。3Dプリンタ経験者、 レーザーカッター、3Dプリンタが扱える!
  • Hさん:SIっぽい業界のエンジニアの方、女性。いろんな勉強会とかに行ってるとかアクティブ! Arduino経験あり、いやいや結構すごいもの作ってる(電気オウム?)

平日はさすがに集まって会議とか出来ないので、その週の日曜日に、DMMAkibaで会議しよう!と決めたりもこの週に行いました。(ちょうどDMMAkibaオープン時にお邪魔してたので、あそこが使えると知ってとても嬉しかったw)

遠隔地にいるOさんが3Dプリンタとレーザーカッターを使える職場だということで、それに甘えて、筐体を作ってもらおう!ということで筐体の案を出し始めました。 組み立てやすさ、シンプルさ、と作りやすさ、を考慮して「かまぼこ型」 と伝え、スケッチの写真などをばしばしFacebookにあげました。


「合体・分離」を実現するために、Aさんはこの間、秋葉原で、コネクタや、スイッチなど、この楽器を作るために必要なものを探していました。そうする中で「車の電気ケーブルを止めるコネクタ」「キーボードスイッチ」を発見したのです!


11/14(金)

この日はOさんが3Dデータを完成させ、レーザーカッターで第一試作機を作成し、写真をFacebookにあげてくれました。
MDFの独特でなんとなく楽器っぽい感じの物体が写っている写真で、見てかなりテンションが上がりました。

実際作ってみるとちょっと予定していた寸法では扱いづらい大きさだということで、ここで微調整をしようみたいな打ち合わせを行いました。

夕方、仕事帰りから、渋谷のYAMAHAオフィスに立ち寄りました、僕とAさん。+遠隔でOさん(skype)。
コンセプトをもう少し固めたほうが良いねということをアドバイスいただき、 はっと振り返ると確かに「作る」ところにばかり目が行ってしまっていたなぁ、、 と思い、YAMAHAの技術的なメンバーの方が集まっていただいたのにもかかわらず、この時間はもう一度僕達がどんな楽器を作ろうとしているのか、ということを整理する時間となりました。

このときは「合体・分離」する楽器は、そうなのですが、コンセプトとしては「成長する楽器」と、しており、さて「成長とは?」とか「どんな人が演奏することを想定しているのか。子供?大人?」みたいなところをもう少し詰めていきました。

さてさて、このあたりでだんだんと作るものも見えてきたので「デモ」をどうするか?なんてことを考え始めました。
「合体・分離」する楽器でどんなデモをすれば良いだろう?
そのデモで何を見ている人に伝えようか、、、 と4コマみたいなものをスケッチブックに書いていました。


しばしの休息 11/15(土)

さて週末11/15(土)は僕はちょっと別の用事があって会社の同期と勉強会みたいなことしてました。(といいつつ、楽器についてのアドバイスをもらったりしてました)

11/16(日)

11/16 日曜日、ちょっと1日頭が切り替わったので、もう一度整理しよう、ということで Blenderで現在の楽器のイメージ図を作成し、みんなに共有し、認識を合わせます。

それから、どんな「音」が出るかというところがイメージ出来ていないと、、 ということでiphoneで動く和音のなるWebページを作って(昔似たようなものを作っていたのでそれをちょちょっと改造)、ミーティングでみんなでイメージできるようにと準備しました。


ミーティングでは、僕の作ったアプリやNさんのアコーディオン演奏でまだ出来ていないこの楽器の「音」を想像しつつ、プレゼンの内容を考えたり、どんな可能性があるか、 ということを考えたりLittleBitsで遊んだり、 回路を組み始めたり とバタバタしてました。


このあたりからAさんはコネクタと筐体の「合体分離」部分のアイデアを次々出してこられ、組み木のように筐体を加工することで勘合させ、ずれなく、まっすぐにコネクタが刺さる筐体のデザインをはじめました。

ちょうど遠隔地に居るOさんだけが3Dプリンタやレーザーカッターが使える状況で、東京組としても、筐体の調整ができると良いのに、、 と思っていたところだったので調度良い! ということで、Aさん初めての3Dプリンタ!に挑戦 という運びとなりました。

再びの平日

11/17 月曜日 仕事を終えて家で回路を設計しました。
まぁシフトレジスタを使ってたくさんのキーボードの入力を取り出す回路は何度か作ったことがあったので、それが合体分離するだけだろう、、ということで回路はささっと、、ブレッドボード上でも問題なく動くものが出来ました。

あとは残った部分を、、 ということで

  • コネクタ部 Aさん(東京)
  • 筐体本体 Oさん(遠隔)
  • 回路 ぼく(東京)


あ、CPU入れるところとか、電源とか考えてなかったや、、ということで其の部分のアバウトな設計をOさん、Aさんに伝えたりと、そろそろ完成に向けてバタバタとし始めます。

筐体、コネクタもどんどんとブラッシュアップされ、序々に完成が近づいてきているような、、

コネクタ部に関しては個人的にはそろそろ完成して欲しいのだけれど、、 これが上手く作れないと、回路があっても動かないよー
なんておもいつつハラハラしながらAさんの成果を見ていました。

筐体もMDFをレーザーカットしていたものから、3Dプリンタを使ったものに切り替え、コネクタ部分と上手く結合できるような設計を詰め始めました。

11/19 水曜日

このあたりで東京で設計したコネクタ部と、遠隔でデザインされた筐体が、1つになりました。(データを飛ばして両方出力して、そこで組み上げた)
3Dプリンタのおかげで、データとして物体をやり取りできることにすごく感動しました。

そして、この辺のタイミングで11/21(金)の具体的な日程などが発表されました。
「やった11/21はほとんど自由に使える! 作業が出来るね!」(※発表は11/24です)
このあたりで土、日の作業を確信しました。

そういえば楽器の名前を決めてない ということでみんなで楽器の名前を決めよう という投稿をこのタイミングでしていました。

11/20 木曜日

ブレッドボードで動いていた回路をちゃんとユニバーサル基板に実装しました。仮でタクトスイッチにつなげて、音がなるようなデモを作って、Facebookに動画投稿しました。これを3セット作れば回路はOK
3セットできたのはこの日の深夜でしたがw ぼくもまぁギリギりだ。。w

Arduinoも作る気で居ましたが、eVY1シールドを使うことを考えると、ちゃんとしたやつを使ったほうが良いなということでYAMAHAさんに貸してー ってリクエストしました(助かりました!)

ちなみにこの日、まだコネクタの形状をいじっているAさん、、 心配・・

まぁ先回りしてプレゼン用の資料とか、デモの構成とかを決めよう、ということでHさんにたたき台を作っていただく話を、、こんな時期に始めていますw(おしおしな日程・・)

Facebookを見る限りこの日の夜にコネクタ部の設計が固まり、東京と遠隔で必要個数を並行して出力していた模様、、 、

Day3

11/21 金曜日
有給を頂いてDay3に参加!
まぁうちのチームは瀕死のスタートです。
他のチームはまぁそこそこの落とし所見つけてよしなにやってるんでしょ、、 と思って周りに話してみた所、全くそんなことは無く、、Oh,, どこも修羅場ですね

一応DAY3も最後にPlayという発表をする場があるので、それまでは好きに作業してくださいというスタイルでした。
僕は作った基板を筐体に組み付け、 コネクタに必要な配線を施し、、 ととりあえず仮組みを完成させる、、、
筐体はこのときもう完成版ができていて、とりあえずArduinoと結合すれば音がなるはず!
という感じでした。

ただ、、コネクタが上手くいかないことが多く、もちろん抜き差しを繰り返すとおかしくなるし、 さした状態でも、若干接続が怪しい みたいな状態で、なかなか思うように結合することが出来ません・・


結局この日の発表は 1台だけ音がなる筐体が出来たので、それを見せつつ、残り3台はとりあえず鳴らないけど持っておく、という方法でスマートフォンから音を出してアテフリのデモを行いました。デモの後には皆さんからアドバイスなどをいただきました。

ちなみに半分以上のチームがこの段階ではまともに鳴らない状態でした、 16:00〜と言っていた発表時間も結局1時間位ずれました;
で、そのあと頂いたアドバイスを噛み締めつつ、打ち合わせ、そして懇親会、、

っていいつつうちのチームは懇親会というよりは会議をしてましたw
プレゼンで「成長」という言葉を使ったが、ちょっと意図したとおりに伝わらないので、伝え方を変えよう。とか
プレゼンの形式がわりとがちに「演奏」を求めているということを(このタイミングで!)認識したので、 音楽家がたくさんいる中、うちらはどうすれば良いんだ!見たいな話とか、
そもそも楽器がまだ完成していないぞ、どうする・・ みたいなはなしとかしてました。。

さてさて、土日があっての月曜日発表だけど果たしてどうなるのか・・・

Play-a-thonに参加してます

http://japanese.engadget.com/2014/10/13/play-a-thon-engadget-fes-egfes/

ヤマハの工場見学付き:新しい「楽器」を作ろう!
というイベントが開催される ということで、ただ今絶賛参加中です。


もともと、RakuChord (http://inajob.dip.jp/twlogin/data/5643382:%252Fprojects%252Frakuchord.html ) なんていう電子楽器を趣味で作ったりしていたので、会社の知り合いから「行ってこいよ!」みたいな感じで教えてもらい、申し込んだ所、抽選ということでしたが、参加できることになりました。
(なんとなく倍率高いんじゃないか?と思ったりしていたのですが、よくよく考えると 木金といった日程だったり静岡まで移動しなきゃいけなかったりと 参加のハードルは高かったのかも)

浜松駅にて

なんかアーティストとか企画を持ってる方 みたいなのも来るらしいからひょっとしたらawayな感じかなぁ、、 なんて心配しつつ、新幹線で浜松まで移動し、集合時間少し前にブラブラしていると、 どうも「同じ匂い」の人がちらほら・・ ちょっとひょろっとしててなんならメガネをつけていて、、 みたいな

キョロキョロしていたからか、「playathonの参加者の方ですか?」なんて呼びかけられて、少し早めに参加者の方と話していました。

で、集合時間になりバスへ、、 ヤマハの工場に行くまでの間、自己紹介をみんなでした後に少し残された時間で隣の方と雑談。 どうやら隣の方もおなじくWeb系の会社の方だそうで、、 しかしMaxが得意な言語で、物理的なモノづくりが主な業務だったりとか・・ 微妙に似ているようで違うような・・

ヤマハ管楽器工場

外から見た感じは普通の工場、中で楽器を作ってるかなんて全然わからないような建物でしたが、 中に入ると大量の金管楽器の部品が!

工場ってあまり見たことがなかったのですが、 でもかなりにんげんとキカイが力を合わせて楽器を作っている印象を強く受けました。

強い力を加える必要のあるところや、高速回転や単純な作業は機械にまかせ、逆に正確性や、感性みたいなものが求められる部分では惜しみなく人が手で作っているという感じでした。

管を曲げる際に一度へこませて、曲げやすくしてから曲げ、曲げた後に水圧で管を押し出して、元の形に膨らませるというバルジ加工 という工程が、印象に残っています。

また、バルジ加工が出来ない時代にはどうやって曲げていたのか?と言った話も目からウロコな感じでとても勉強になりました。

品質チェックの担当の方が、見学者サービスでかっこいい演奏してくださったりと、 楽器好きな方が従事されているのが印象的でした。

ヤマハギター工場

工場の中も驚きがたくさんありましたが、案内してくださった工場のエライ方のお話がとても印象に残っています。
たとえば・・

  • 技術の伝承の難しさと、自動化・効率化
  • これからの楽器工場のあり方の模索
  • 楽器製作の工業化について

また参加者との質疑の中で 「音響などを完全にシミュレーション」し完璧な楽器を作るれないか? といった話になり、そこから「良い音とは?」と言った 音楽の深い部分の話が聞けたのも面白かったです。

ホテルへ

ホテルについて30分も休まずに夕食。
せっかくなので周りの参加者の方と話したりして、デザイナーの方やアーティストの方も居ることを確認。
とかやっているとヤマハの電子楽器周りの偉い方からのお話。
楽器の構成要素としてUI+音源+増幅がある。といったはなしはRakuChordを作っていて自分も感じていたので、かなりすんなり頭に入ってきました。
また、かつてヤマハで作っていた、あまりうまくいかなかった「新しい楽器」の秘蔵の動画などを見せていただき、「新しい楽器」を作ることの難しさや、楽しさなどを感じました。

その後、今回のPlayathonで利用させていただくことの出来る要素技術の紹介がありました。
なんとなく大学に居た頃に聞いたことがあるようなものがおおく(もちろん、それが実用レベルで提供されてるってのはすごいことなのですが)、そうだよね、そういうのあるよね って印象でした。

夜のディスカッション

ちょろっと風呂に入ったりした後、寝るまでの間 ヤマハの方などと雑談をしていました
本当に雑談です。
覚えてる範囲で箇条書き

  • 楽器の楽しみ方はいろいろある。人に発表する とかではなく、単に演奏していて楽しい、 みたいな楽しみ方もあるが、そういった楽しみ方のモチベーションを分析してみたい
  • CDやmp3が普及した今、音を奏でるのは楽器である必要はなくなり、いよいよ楽器はエンターテイメント化したのではないか? そうなってくると実は音ゲーみたいなものが究極の楽器のスタイルだったりしないか? そもそも楽器って?
  • RakuChordを見せびらかしたり
    • スイッチがデジタル2値だが、これによってどんな制約が生じているか? アナログ入力が取れるようにするとどうなるか?
    • 五度圏で並べるべきか?
  • 社会はどんどん効率化・最適化していって、果たしてそれで世界は幸せになっているのだろうか?
  • 楽器の楽しみ方の中には マゾいものがある
  • 刺し身にたんぽぽを乗せるタイプのマゾさではない
  • ストレスがある程度かかっていないと、人間は生きていけないのではないか?
  • 新しい働き方の話
  • 古い楽器を解析して仕組みを調べて、同じものを自力で作ってみるのが楽しい
  • 電子工作的には、なるべく入手性の高い部品で、 無理なく 誰もが作れるような設計にしたい
  • 古くて新しく、 新しくて古い 先人の道を自分も歩む楽しみ
  • 和音が何故美しいのかみたいな話とか
  • 人の生活・社会の状態と楽器の関わりあい
  • 楽器の学習曲線と流行り方に相関があるのでは?
    • ウクレレは入門しやすい
    • トライアングルは入門しやすいが、その先で難易度が急上昇する?
    • どんな学習曲線の楽器があると面白いか?

まだ他にもたくさん話した気がするけど、、 また思い出したら書き足そう
翌日もあるのでそこそこに就寝

Day2

朝起きてしばらく、部屋のメンバー(チームとは違う)と雑談。
なぜか宇宙とか物理の話になってたような・・ もちろん楽器ネタを絡めつつ・・
こういう話は大学の時にはよくやっていたけど、、 久々だ。

いきなり15分でアイデアスケッチを作り上げる(僕は8枚くらい 割と堅実そうな楽器を書きました)
(関係ないけど初めてコピックを使いました)

これをみんなで説明し合い、その後チームビルディング。

まだあまりお互いのことがわからない人が多く、ゴタゴタしましたが、 僕は前日にRakuChordを見せびらかしていたこともあってか、「一緒にやろうよ」と誘っていただき、わりとすっとチームが決まりました。

その後、チームのみんなでアイデアスケッチを再度見て、組み合わせパターンだったり、各々どういうこだわりがあるのか?みたいなのを聞いたりして、さて僕達は何を作るのか・・・ みたいなことを議論しました。

僕の居たチームはまぁ、僕が居たりするもんで、ついつい「下から」のアプローチになり、「上から」のストーリとどうやって結びつけるか というのがかなり難しい感じになっていました。
うーん、、、とチームで頭を悩ましていると、「ともかく、どんなものなのか大きさ感などを知るためにハードウェアスケッチをつくろう」ということで、 発泡スチロールや、ペットボトルや紙コップなどを駆使して、それっぽい大きさの、それっぽいボタンなどがひっついた、 楽器の外見 を作りました。

そして、これを使って動画を取るというのをやりました。
これがなかなか、馬鹿に出来ない・・

まだモックで何も動作しない楽器を、さも動作するかのように操作している映像に、既存の楽器でアテレコみたいなことをして、ビデオを作成し、それをみんなで客観的に見るのです。

「お、楽しそう」とか「いやこれは。。。○○すれば良いんじゃね?」 みたいな意見が、こういうビデオを見ると、より具体的に出てくるようになりました。

そんなことを繰り返しつつ、なんとかチームメンバーの中で「これなら価値があるし、作ってみたい・演奏してみたい」という楽器がだんだん決まってきました。

途中何度も、脱線したり、止まったりしてしまいましたが、その都度ヤマハの方や、アーティストの方が親身にアドバイスを下さり、 特にヤマハの方はこういうディスカッションに慣れている感じで、的確なアドバイスや、質問などを下さり、脱線した状態戻したり、止まっている状態を動かすためのテクニックがあるのだなと感じました。

そんなこんなで、まぁなんとなく作るものはきまって、イメージも付いたけど・・・
さてこれどうやって作るんだろう・・・


みたいなところでDay2終了

帰りにちょっとチームメンバーで夕食兼打ち合わせをしましたが、なかなか先行き不安です。
はてさて、どこまで思い描いた楽器が作れるのやら・・ 乞うご期待

全体として

非常に満足度の高いイベントです(まだ途中ですが)
特に僕自信、楽器作りに対する問題意識というか、自分事としてとらえることができていたというのも大きいのかなと思います。

実際に未知の新しい楽器を作るというのをチームでやってみて、 頭だけで考えて口で説明しても、認識がずれてしまう事を実感しました。そのためにハードウェアプロトタイピングや、動画を撮ってみるなどのアプローチをやってみて、 実は自分の中でもつじつまが合っていない部分があることに気づく みたいなことが多くありました。 プロトタイピング大事。

また、運営の方々が超優秀で、今回の30分刻みのどう考えても破綻しそうなスケジュールを上手く回し、 かつ参加者をなんとか目的地まで連れてこられるのが本当にすごいと思いました。

さて、あれどうやって作ろうかなぁ・・

画像をハロウィン風に加工するWebサービスを作った

季節はハロウィンということで、、それにちなんだプログラミングをしてみようということで、手を動かしてみました。

こちら→ http://inajob.github.io/halloweenizer/

なにこれ?

画像をオレンジと緑のいかにも「ハロウィン風」に変換するWebサービスです。

特に実写の写真に有効だと思うのですが ↓みたいな画像が作れます。

iPhoneなどからアクセスすると、その場で写真を撮って加工することができるので、素早くハロウィン風の画像を作ることが出来ます。

どうやってるの?

canvasに写真を貼り付けて、1px毎に色を判定して オレンジ、緑、黒を判別して塗り分けています。
案外JavaScriptだけでなんとかなるものですね。

サーバには画像をアップロードしないので安心です。

ソースコードはこちら https://github.com/inajob/halloweenizer

ふつおた自動生成システム「ふつおた」を作った

作ったもの

クックパッドが今年も 開発コンテスト24をやっているということで、ちょっと頭の体操がてら参加してみようと思い、おもちゃみたいなサービスを作ってみました。

今回のテーマは
「誰かと話すキッカケを作るサービス」です。

作ったのはこちら
ふつおたhttp://inajob.github.io/futuota/html/
です。
単に画面に架空のリスナーからの「ふつおた」が表示されるだけのWebサービスです。
これをサカナに会話を弾ませれないか? ということで作ってみました。

↓こんなんです

内部の話

  • イデアメモ
    • 共通の趣味・違う趣味
    • 共通の知人
    • 友人 同僚 上司
    • オンライン・リアル
    • 時事
    • 天気
    • 最近・近況
    • 業界トーク
    • 同性・異性
    • 表現媒体
      • アプリ、モバイルウェブ、PCウェブ、ガジェット
    • ネットラジオ

と、ここで「ネットラジオ」にピピっときました。
最近仕事から帰って、家でプログラミングするときに「ネットラジオ」なるものを聞きながら作業することが多々あります。その時にパーソナリティの方々が、話の種に使っている 「ふつおた」(普通のおたより)が、今回のテーマに合うのではないか?と考えました。

あれ、なんとなくフォーマットがあるようで

<あいさつ>
<最近自分の周りであったこととか、そこで感じたこととか>
<パーソナリティへのフリ  ○○さんは最近□□なことはありましたか? 的な>

これを生成すれば、会話のきっかけになるのではないか?!!

さて、どうやってこれを生成しようか・・ 例えばTwitterから学習してくるとかWikipediaから情報を取ってくるとか・・ ? しかしこの時間だと、出来たとしてもチューニングする時間がないな・・・

ということで、今回は手で辞書を書くことにしました。

で、まずは「ふつおた」のモデル化です。
さっきのフォーマットをたたき台にもう少し、細かく仕様を決めて、それに必要な辞書を作ります。

今回用意したのは

  • subjectがfactではないかと思っており、questionにつなぐ形式
  • subjectがeventしていてfact_emotionと感じ、questionにつなぐ形式
  • subjectがfactであり、それがemotionであった事を述べ、questionにつなぐ形式

の3つです。(拡張性があるので他にも増やせるはず)

で、この英語で書いた部分の辞書を用意します。
subjectを分類すると実はfactや、fact_emotionは共通化出来るのでは? と思いまずはsubjectの種類を決定します

今回は

  • いきもの
  • 無機物
  • IT宗教
  • アニメ

に分類して、この単位でfact,question,event,fact_emotionを用意して、ランダムに組み合わせるようにしてみました。

とかやって出来たのがこちらです

どーん!
http://inajob.github.io/futuota/html/

特に動的な処理はしていないのでgithubpagesにホスティングしました。

会話パターンなど、俺ならこう書く! とかこのsubjectを追加してくれ! みたいなのを提案してくださる奇特な方は、pull requestください
リポジトリはこちら! → https://github.com/inajob/futuota/blob/gh-pages/README.md

なんか最近こういう人口無能みたいなのが作ってみたかったので、調度良いお題でした。
ご意見・ご感想などありましたらこことか @ina_aniまで!

PepperTechFes感想

http://www.pepper-techfes.jp/

ちょっといろいろあって行ってきました。 あのソフトバンクのロボットのやつです。

思ったことなどをつらつらと

HDMIのクリエイターショー

かっこいい!ともかくかっこいい
Pepperをただ踊らせただけだと割と単調になりがちな気がするのだけれど、照明やら背景ディスプレイを活用してすごくかっこいいコンテンツだった。リズム合わせとか大変そう
・・

キーノート

ロボットを「成功を約束されたプロダクト」と言っていたのが印象的でした。ともかくみんな未来を見ている。
技術的にあれが出来る、これが出来る、ではなく、こうあるべきだ とか、人間とロボットの将来、みたいなところに焦点を当ててお話されていて、とても妄想が広がりました。

チームラボのクリエイターショー

指揮者をPepperが行い、観客はスマートフォンを同期させて会場をキラキラさせていました。
ちょっとPepperがメインコンテンツになると残念な感じかなぁと 体験としては面白かったけどね。

パネルディスカッション

おもしろかった。思想的な話が多かったように思うけれども、印象的だった内容を列挙

  • 非言語的なコミュニケーションや、そもそも意図が交換されていないけれども成り立つ関係の・ようなものの可能性(猪子さん)
  • ロボットが社会を形成した時、人間の側がロボットに合わせざるを得なくなる (石黒さん)
    • 例えば2台のPepperが話をしていて、それを一人の人間が見ている。人間はそれに割り込んで入るけれども、上手くロボットに認識できない事を言うとロボットは「あの人何言ってるかわからないよねー」みたいに振る舞うと、人はどうなるか? みたいなはなし
  • 壊れること・失敗することを前提にショーを組み立てるようにすると面白くなってきた(土佐さん)
  • Pepperみたいなのがでてくることで、「人」とはなにか みたいなことを考える機会が増える

Pepper技術セッション

  • モーションはFlashみたいにつくれる
  • Pepper側を操作してその姿勢をキーフレームにすることも可能
  • 基本は線でつないでいって動作を記述する(多分PureDataみたいなもの)
  • Pythonでカスタムボックスをつくれる
  • Pythonでリモート開発も可能
  • 全センサーの内容が入っているメモリのような概念があって、そこを参照したり、その値の変化をトリガにしたり出来る

トークセッション 「クリエーターから見たPepper開発実情」

開発秘話みたいなのが面白かった

  • プランナーが無茶なアイデアを出して クリエイターがそれを現実的なところまで(結構ガリガリと変更を加えて)返して のループを上手く回せないとPepperの開発は難しい
  • テレビ番組を作るような体制でやっている
  • もともとのPepperは3Dプリントで作られていてめ めっちゃ高い制作費だった
  • 始めはすごく気持ち悪かったけれども、仕草とかを入れると可愛くてしょうがなくなった
  • 男性より女性に受ける。 (ニュートラルに作っているので、想像力を働かせやすい女性に受けてるという推測?)
  • 開発環境は直感的で使いやすく、敷居が低い。最初はよく落ちていた。
  • 間にこだわった話

まとめて

Pepperの可能性みたいなのがすごく妄想出来る楽しいイベントでした。
ただ、今のところは正直「何が出来るのかわからないけど、ともかくなんかすごい」って印象です。
どっちに転ぶかはこれからのクリエイターの頑張り次第 みたいな印象がすごかったです。

土台はすごくよく出来ているけれども、まだ何もその上に立ってないみたいな・・
今何かを始めておくと、後々面白いことになりそう! Pepper界隈は要チェックです。

リンク集(みんなはやい!)

自動作曲装置の紹介画像

製作中の自動作曲装置の紹介をしました

今回はお試しでVivoTabNote8の上でOneNoteで描きました

手書きはやっぱり何描いてあるかわからない感じになっちゃうなぁ・・


http://inajob.dip.jp/pres/monakaimg.png

実物はこちら

鳴らした音はこんな感じ