Google Homeで子育て支援:「こもりうたタイム」を作った!

これは何?

我が家には生後4か月ほどの娘がいます。

生後2か月ごろから、いわゆる「ねんねトレーニング(ねんトレ)」をはじめ、ある程度スケジュールに沿って、授乳・睡眠をさせています。

 

さて、この「スケジュール」ですが、基本的には親が気にしながら生活して、ミルクを与えたり、ベッドに連れて行ったりするのですが、せっかくなら娘にもスケジュールを意識してほしい! ということで 睡眠時間が近づくと「こもりうた」を再生し、それにより「これから寝るんだな!」ということを意識してもらおうと考えました。

(この月齢で、そういうことが意識できるのかはよく知りませんが、まぁそういうのもやってみるといいのかも・・程度で実践しているだけです。)

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要件

さて、では要件を整理します

  • 1日数回の決められた時間で再生する
  • 再生する曲は毎回同じ曲
  • 曲の長さは3分ほど

まぁ、こんなとこですね。

Google Homeがあれば簡単?

我が家にはGoogle Homeがあります。ということで当初はそんなこと簡単に出来るだろうと思い調査を始めました。

 

まずは「決められた時間」という点です。これはGoogle Home「ルーティン」という機能が使えそうでした。この機能は、「時刻」と「Google Homeへ伝える文字列」を登録することで、その時間になると、Google Homeに自動的に命令が発行される仕組みです。

この「ルーティン」機能で「こもりうたを再生する何らかの命令」を実行することで、要件を満たせると考えました。

 

Google Homeで指定した曲を再生する

我が家のGoogle Homeの音楽のプロバイダはSpotifyの無料アカウントで登録しています。ということで 「〇〇を再生して」と伝えるとSpotifyにより音楽が再生されます。しかし無料アカウントの範囲では、指定した曲を再生することはできず、代わりに適当なプレイリストの曲がランダムに再生される仕様となっています。

 

ということで、Google Homeで標準的に音楽再生を指示する「〇〇を再生して」を「ルーティン」で実行するだけでは要件である「再生する曲は毎回同じ曲」を満たすことができません。

 

ちなみに、こもりうたの音源は同じ曲であれば何でも良いと考えていたので、著作権フリーのこもりうた音源のmp3ファイルを探してきました。しかしGoogle Homeではこのmp3ファイルを再生することができないようです。

手元にスマートスピーカーとmp3ファイルがあるのに、これを定時に自動再生することができない・・というのは、何とももどかしい話です。

 

Actions on Google

ここであきらめないのがエンジニアです。

Google Homeで動かすコマンドは自作できる、ということを知っていたので、それを駆使して、こもりうたの再生を試みることにします。

そのために利用するのがActions on Googleです。これを使うことでGoogle HomeGoogle アシスタント用のチャットボットを作る事ができます。

 

プログラム不要で作れる「こもりうたタイム」

Actions on Googleでのアプリケーション開発はDialogflowというWeb開発ツールで行います。複雑なアプリケーションの場合はそこからさらに外部のWebサービスを作成し、そのサービスとやり取りをするような仕組みを作る必要があります。

しかし今回作ろうとしているのは「単にmp3を再生するだけ」の仕組みです。

そのようなややこしい開発をせずともDialogflowを少し使うだけで作る事ができました。

 

具体的には「Default Welcome Intent」という、対象のActionが呼び出された際に起動するIntentに少し細工をするだけです。IntentにはResponseと呼ばれる「返答」を登録することができ、そこには通常日本語の文字列を登録します。

 

例えば「はろー」と登録しておくと、そのActionが呼ばれたとき(「OK Google。〇〇につないで」といったとき)「はろー」とGoogle Homeがしゃべります。

 

実はこの部分、単なる日本語以外にも「SSML」という言語を記述することができます。

音声合成マークアップ言語(SSML)  |  Cloud Text-to-Speech のドキュメント  |  Google Cloud

これを利用すると下記のように記述することで、mp3ファイルを再生することができます。

<speak>お休みの時間です。<break time="1s" /><audio src="MP3ファイルのURL" /></speak>

これだけで、目的のActoinは完成です。

 Actionの公開

さて、1行だけの簡単なActionですが、完成しました。

ということで「Assistant Directory(Google Assistant)」に公開申請をしてみます。

プライバシーポリシー文書の用意や、Directoryでの説明用の文言などを登録し公開申請をします。

何度かRejectされましたが、修正することで無事公開することができました。

 

https://assistant.google.com/services/a/uid/0000002b0ea1b142

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ということで下記のようにルーティンを設定することで、指定した時間にこもりうたを再生できるようになりました!やったー!

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困っていること

さて、ここまでで無事 Actionが作れて、ひとまずは意図した動作をしています。

我が家では娘が寝る時間の15分前になると「こもりうた」が流れるようになりました。

 

しかし、現在もまだ解決していない問題がいくつかあります。

 

時々こもりうたが再生されない

SSMLのAudioタグが時々失敗しているようなのです。紹介したSSMLで「お休みの時間です」と喋った後にmp3が再生されず、延々とGoogleHomeがアプリに接続したままになってしまうという現象が、結構な頻度で起きます(10回中1回くらい?)

 

この原因がさっぱりわからず、またデバッグの方法もわかりません

個人的には再生エラーをGoogle Home側で検知し、mp3ファイルの再生をリトライしてほしいところです。

 

ルーティン以外から起動することが難しい

このActionの名前は「こもりうたタイム」としました。

そのためGoogle Homeから起動するときは「こもりうたタイム につないで」と伝える必要があります。

 

「ルーティン」で登録する場合は、この文言をアプリから文字として入力するので、問題なく起動します。

 

しかし、口頭でこのアプリにつなげる際に問題が生じます。しゃべり方によっては「子守歌タイムにつないで」と勝手に漢字に変換されてしまい、Actionが起動しないことがあるのです。

口頭だと必ず漢字に変換されるかというとそんなこともなく、なんとなくゆっくり目にしゃべるとひらがなとして認識されたりもします。

個人的には日本語の場合は、「読み」でActionを特定するようにしてほしいです、もしくはActionに複数の名前を登録できるのであればそれでも解決できます。

 

ActionのPermaLinkのOGP/Twitter Cardがおかしい

せっかく作ったActionなのでほかの人にも使って欲しい!と思いActionのPermaLinkTwitterFacebookに貼るわけですが、その際のOGP/Twitter Cardがおかしいです。

 

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nullって・・

折角画像も作ったのにこれもOGP/Twitter Cardに反映されていません・・これは残念です・・

まとめ

さて、いくつか問題が残っていますが、当初予定していた「決められた時間に子守歌を再生する」という要件を満たす仕組みをGoogle Homeを使って実現することができました。

 

しかし、Google Homeは何でもできるようで意外なところで痒い所に手が届かないなという印象です。またGoogle Actionsもまだまだ完成度が低く、あまり使われていないような印象を受けました。

 

子育てを始めて、両手がふさがっているシチュエーションというのが意外に増えてきたので、Google Homeなどのスマートスピーカーの有用性を身にしみて感じています。今後この記事に書いたような問題点が解消し、さらに使いやすいスマートスピーカーとなってくれることを期待しています。

Arduboy用ゲーム『APPRENTICE WIZARD (みならいまほうつかい)』のリリースとミニゲーム開発フローの紹介

これはなに?

APPRENTICE WIZARD (みならいまほうつかい)』はArduboy専用のゲームです。

 

まずArduboyというのは下のゲーム機です。

Arduinoを基にしているこのゲーム機は、誰でもゲームを開発することができます。 

今回このArudoy向けのゲームコンテストである「Game Jam 5」が開催されているということで、自分もゲームを作ってみました。

community.arduboy.com

このGame Jamではテーマが決まっており今回は「Pretty」+「Simple」です。

 

さて、肝心の『APPRENTICE WIZARD (みならいまほうつかい)』ですが、「魔法陣を描く」ゲームです。

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右側に見本の魔法陣が表示されるので、それと同じ魔法陣を描いていきます。

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まぁこれだけのゲームなのですが、この「魔法陣を描く」というのをどうやってゲーム機で操作するのか?というのがこのゲームのキモです。

 

Arduboyには上下左右とA、Bキーしかないので、これだけのキーで魔法陣を描きます。描き方は下記の通り。

  • 上・下: 未確定図形の拡大・縮小
  • 左・右: 未確定図形の種類変更
  • A: 未確定図形を確定する
  • B+A: 今まで描いた魔法陣をリセットする
  • B+上、B+下: 未確定図形の上・下移動
  • B+左、B+右: 未確定図形の左・右回転 

このように、キーをフル活用して魔法陣を描きます。

このゲームではこれらの操作を順番に学べるようにステージを配置しています。

 

さらにちょっと頑張った点としては、このゲームは珍しく日本語にも対応しています。

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Arduboyの実機を持っていなくてもこのゲームを遊ぶことができます。

下記リンクからブラウザで動作するArduboyエミュレータでこのゲームを遊ぶことができます。

ProjectABE - Arduboy Emulator

 

Arduboyを実機をお持ちの方は、Release v1.1 · inajob/arduboy-apprentice-wizard · GitHubからHEXファイルをダウンロードしてArduboyに書き込むことで遊べます。

 

 

ゲームの動いている様子の動画は下記Tweetからも見ることができます。 

 

どのようにして、このゲームを作ったのか?

折角なので、この記事ではこのゲームをどうやって作ったのかを紹介しようと思います。特にプログラミングの細かいテクニックではなく、アイデア出しから、ゲームを徐々に完成させていくというワークフローについて紹介します

 

というのも、巷にはプログラミングの細かいテクニックは多く紹介されていますが、ゲームを作るための一連の流れについてはあまり見たことがなかったからです。

 

重厚長大なゲームの場合はこのプロセスは複雑で説明も難しいものとなってしまいますが、今回のようなミニゲームであれば、比較的簡単に説明できるため、題材としてはちょうど良いと感じています。

イデア出し

まずはどんなゲームを作るか?を考えます。今回のGame Jamはテーマがあるので、まずはそれをとっかかりにしてアイデアを出します。

Simple というのは 「操作やルールが簡単でゲームを普段やらない人でも遊べる」こと、Prettyというのは「画面が魅力的で遊びたくなるものである」こと、ということのようでした。

 

まずはこれらのテーマから思い浮かぶ単語や、既存のゲームを書きだしました。

その時のメモがこれです↓。

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 本当に思いつくPrettyでSimpleそうな単語を書きだしていきました。ちょうどそこで思い出したのがPlayStation2用のゲームであるFANTAVISIONです。

FANTAVISION

FANTAVISION

  • 発売日: 2000/03/09
  • メディア: Video Game
 

 まぁ、自分は遊んだことがなかったのですが、PlayStation2が発売された当時CMで何度も目にしました。自分が知っている中ではこのゲームはかなりPrettyでした。そして何より「花火のゲーム」という新ジャンル感が強烈で、印象に残っています。

 

さて、ではここで「花火のゲーム」を作るか・・このGame Jamではパーティクルを使うと評価が高いといったことも書かれていたので、ちょっと考えたのですが、なかなかArduboyの狭い画面のモノクロの画面で「花火のゲーム」をうまく構築できる気がしませんでした。

 

ここで、ちょっと立ち止まって「きれいなもの(花火)を題材にする」という点に着目して思いついたのが「魔法陣」です。

 

何を隠そうこの私、「魔法陣」にはこだわりがあって、過去にたくさんの「魔法陣」がらみのプロダクトを作ってきました。

inajob.github.io

inajob.github.io

ということで、「魔法陣」なら何か自分も得意だし(?)、ゲームが作れるのでは?ということで、魔法陣が題材となるゲームを作る事に決めました。

ゲームデザインとプロトタイピング

「魔法陣」が題材 と決まりましたが、どんなゲームか考える必要があります。

今まで自分は「魔法陣」を描くプログラム言語などを作ってきたこともあり、「魔法陣を描く楽しさ」のようなものを伝えられるようなゲームがいいなと考えました。

 

そこでとりあえず、「見本の通り魔法陣を作るゲーム」を作ってみることにしました。

Arduboyのゲーム画面はモノクロで128×64と、非常にミニマルなので、ゲームの試作としては「ドットエディタ」でゲーム画面を描いてみるのがおすすめです。

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 最終的な画面からはずいぶんと異なりますが、画面の大きさ的に魔法陣を描くスペースはありそうだなということがわかりました。

重要なのは、ここまではプログラミングせずに、メモ帳やペイントだけで進めているということです。

(ちなみに利用したドット絵エディタは高機能ドット絵エディタ EDGE | TAKABO SOFT です。)

 

さて、ここからは実際に動くものを作りながら内容をチューニングしていきます。

プログラミングによるプロトタイピング

そもそも「魔法陣」をどのように描くのか・・これを考えるためには、操作性などの兼ね合いもあるので、実際にプログラミングしながら考えることにしました。

 

ぼんやりと頭に描いていたのは、回転・拡縮・平行移動をキー入力で行い、Viewポートを移動させつつ円や四角、三角、星などの基本図形を配置していくという方法です。

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最終的にはこれに近い方法を採用することになったのですが、一番初めに作ったプロトタイピングでは、もっと自由度が高い操作を許容していました。

 

その結果・・・「答え合わせができない」という問題に直面しました。任意の回数の回転・拡縮・平行移動を組み合わせて基本図形を配置する方法では、同じ魔法陣を得るために必要な操作の組み合わせが非常に多くなってしまい、答え合わせをすることが困難となってしまいました。

操作の答え合わせができないなら、最終的な図形が同じものかどうかを座標で判定する方法も考えたのですが、デジタルデータの誤差などをうまく許容して答え合わせをする必要があり、微妙に似た魔法陣をどのように扱うかなどが難しく、またプレイヤーにとっても、もどかしい感じになってしまいそうだと考え、この方法も却下しました。

 

ここで、一度「見本と同じ魔法陣を描くゲーム」というのを作るのは難しいのでは・・?と考え、別の案にしようかと思い始めました。

しかし、改めて前述の自由すぎる魔法陣システムを見直すと、答え合わせが簡単な魔法陣しか描けないように制限することで、ゲームとして成立するのでは?という気がしてきました。

 

答え合わせが難しくなる原因は任意の回数の回転・拡縮・平行移動のためです、それぞれの操作を決まった順番でしか適用できないように制限することで、ほぼ一意に魔法陣を特定できそうだということを思いつきました。

 

ゲーム開発の面白いところは、このようにゲームのルールを実装の難易度に合わせて、変更できることです。有名な例では「スペランカー」の「ある程度早い速度で移動したら死ぬ」というルールや、よくあるシューティングゲームの「壁に当たると即死」というようなルールがこれに当たります。(ある程度より速い速度で移動すると小さなキャラクタを飛び越してワープする現象が発生する、また壁に当たらないように制御するためには、めり込み判定し、めり込まない位置までキャラクタを戻す必要があるなど)

 

ということで、「魔法陣を描くゲーム」の操作方法として、回転、移動、拡縮は1回のみで適用順序は 回転→移動→拡縮のみ と制限しました。

これで大半の魔法陣を操作の照合だけで同定することができるようになりました。

 

また、回転は45度単位、移動は8マスのみ、拡縮は8段階とすることで、操作をそこそこ簡単にしつつ、解空間はなるべく広くとれるようにしました(8x8x8=512通り)

 

円の場合は下図のような位置を指定できます(この図も魔法陣言語で書きましたMagicalCircleEngine - 魔法陣エンジン

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Arduboyは上下左右とABしかボタンがないことも問題でした。回転・移動・拡縮、図形の切り替えを、ある程度直感的になるように、これら6つのボタンに割り当てるのは苦労しました。

 

その過程で「一度配置した図形を消す」という操作用意しないことにして「今まで配置したすべての図形を消す」ということしかできないようにしました。

これにより魔法陣を描くという点では不便になりましたが、ゲームに緊張感が出るようになったのではと感じています。

おそらく本当の魔法陣を描く際も、書き直しなどしていたら魔法は正しく発動しないでしょう(しらんけど)

魔法陣の同定ロジック

ここまでで説明したように、操作を「回転→移動→拡縮」とすることで、魔法陣を操作の照合だけで同定できるようになりましたが、いくつか例外があります。

この段階で基本図形として考えていたのは四角です。

これらの図形は点対称です。そのため、原点に配置した場合、それを何度か回転した図形が同じ図形となる場合があります。

が原点に配置された場合は、どれだけ回転しても同じ図形であるため、回転角は無視する必要があります。

四角が原点に配置された場合は、90度回転するたびに同じ図形となるため、回転角の90度に対する剰余が同じかどうかで同じ図形かどうかを判定します。

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(MagicalCircleEngine - 魔法陣エンジン)

 

このように、ここまでシンプルにした魔法陣の生成ルールにおいても、手順を見るだけで単純に図形の同定をすることは難しかったです。

基本図形の選定

ここまでで基本図形は四角でしたが、これだけでは自分が描きたい魔法陣を描くことができませんでした。

どうしても描きたい魔法陣の1つに六芒星がありました。これは正三角形を2つ組み合わせて作る事ができます。(六芒星という図形を足しても良いのですが、せっかくならプリミティブな図形のほうが良いと思いました)

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(MagicalCircleEngine - 魔法陣エンジン)

そこで、基本図形に正三角形を追加するわけですが、、ここで問題が生じます。

原点を中心とする六芒星は正三角形を2つ180度回転させて配置することで描くことができますが、原点以外を中心とする六芒星をここまでのルールで描くことができません。

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それは回転→移動→拡縮という操作しか許さないルールに対して、原点以外を中心とする六芒星の作成には移動→回転という操作が必要だからです。

 

ここで、今までのルールに例外を作るなども考えたのですが、プレイヤーが混乱するような操作体系しか思いつかず、断念し、素直に 180度反転した正三角形も基本図形に加えることにしました。

最後に縦線図形も基本図形に加えました。この図形はちょっと特殊で拡大縮小ができません。これは複数本の短い縦線と、拡大した縦線の同定を行うことが面倒という理由によるものです。

 

ということで最終的な基本図形は下記のように 四角、丸、上三角、下三角、縦棒 となりました。

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ゲームとしての構成

ゲームのルールは、ここまでで固まり、ある程度面白いものになりそうだという感覚もつかめました。

ここからはゲームとしての構成をプログラミングしていきます。具体的には「タイトル画面」「ステージクリア画面」などを作っていきます。

今回は以下の画面を用意しました

  • タイトル画面
  • 操作方法説明付きREADY画面
  • ゲーム中画面
  • ステージクリア画面
  • 全面クリア画面

さらに、せっかくなのでいくつかのモードを用意しました。

普通に面を1面ずつ攻略していく「アーケードモード」、時間が計測されるタイムアタックモード」、見本がなく好きに魔法陣を描ける「プラクティスモード」です。

まぁ3つもモードがありますが、すべてアーケードモードの亜種です。

ステージの構築

ここからはお楽しみ!ステージの作成です。プラクティスモードを活用して良さそうな魔法陣を描いて、それをソースコードにします。ステージが多いとエディタなどを作ったりするのですが、今回は20以下のステージ数となりそうだったので、手で頑張ってステージを打ち込みました。

余談ですが、ちょっとメモ端末に魔法陣の例を書いていると、「魔導書」みたいでテンションが上がりました。

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途中からデバッグ用に好きなステージから始められる機能を付けて、ステージの確認が簡単に出来るようにしました。(リリース時はコメントアウトしています。ソースをいじれば有効にできるので、気になる人はやってみてください。)

プラスアルファ: 日本語モード

ここまでで、ややROM容量に余裕があったので、「日本語化」というのに挑戦してみました。このゲームは、文字が少ないので容量さえ許せば、日本語化は比較的簡単です。

これを実現するために

github.com

こちらのライブラリを利用しています。このライブラリを使うことで8x8ドットのフォントとして有名な「美咲フォント」をArduboyから簡単に利用できます。

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漢字を含むとさすがに容量が多くなりそうだったので、ひらがなとカタカナのみを利用しています。そういった容量削減の工夫もこのライブラリの機能として提供されているので、非常に使いやすかったです。

見た目のブラッシュアップ

だいたいステージができてきたところで、ブラッシュアップを始めました。タイトル画面にいい感じに魔法陣を表示したり、図形を切り替えるときに選択肢を表示するポップアップ画面を作ったりしました。

 

最後にAllClear画面を作りこんで、、完成!

 

と思いつつが無かったので、キー入力時に音が鳴るように、ちょちょいとコードを書き足して本当に完成!!

公開用のもろもろ

開発はGitで管理していたので、基本的にはGitHubにPushするだけでOK。 README.mdとLICENSEを配置して、、 と実はここでタイトルを決めました(はじめは MagicalCircleって名前にしていました)

 

タイトルは・・・ APPRENTICE WIZARD (みならいまほうつかい)』

正直「見習い」なんて単語初めて知りました;

 

で、ドキドキしながらArduboyのフォーラムに投稿!!!

community.arduboy.com

まとめと今後

ということで、無事『APPRENTICE WIZARD (みならいまほうつかい)』のv1.0が完成しました。ざっとここまでで10日くらい、1日1~2時間くらいの作業だったかな?

Arduboyはこのようなコンパクトなゲームを作るのにぴったりで、特に128×64で白黒しか表示できないディスプレイのおかげでゲームのコア要素に集中できる点が素晴らしいです。

今回うれしいことにフォーラムでたくさんのコメントをいただき、そこからGitHubにもいくつかのPRをいただき、もう少しこのゲームの開発は続きそうです。

このように面白いゲームができた場合は、ほかの方とのコラボレーションが楽しめるというのもコミュニティが活発なArduboyならではの楽しみです。

 

これを読んでいる皆さんも、まずはドット絵エディタで 128x64のゲーム画面を描くところから始めてみませんか? 

 

中国産CNCルーターを買った

CNCルーターとは

ちょっと言葉の定義がよくわかっていないのですが、CNCフライスとか、リングマシンなどとも呼ばれたりしているようです。

ざっくりいうとコンピュータ制御のドリルです。

写真だと↓のようなもので、対象物とドリルを前後左右に動かしながら、彫刻したり、くりぬいたり、することができる工作機です。

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何ができるの?

実はまだ自分もよくわかっていませんが

  • 基板の切削
  • 木材、アクリルなどへの彫刻
  • 木材、アクリル板のカット
  • 木材からの立体物のくりぬき

といったことができるようです。

自分が使いたかった用途は大きく2つで アクリル板のカット基板の切削です。

どんな機種を買ったの?

中国製のCNCルーターは様々な種類がありますが、まず大きなところでは加工サイズによる分類があります。

例えば10cm×13cmの加工範囲の装置は「CNC1013」などというコードネームで販売されています。

そんな中で私が買ったのは「CNC3018」です。つまり加工範囲は30cm×18cmです。

 

さらにCNC3018の中でも、なるべく加工精度がよさそうな「金属部品」のみで構成されている機種を選びました。安いCNCルーターの大半は3Dプリンタ製の部品や、プラスチックを射出成型した部品により構成されています。

正直これの違いでどのくらいの加工精度の違いが出てくるのかはよく知らないのですが、まぁ金属のほうがよかろう、、ということで少し「イイやつ」を選択しました。

 

実際に購入した機種はこちら

www.aliexpress.com

半導体レーザーのオプションもあるのですが、今回は購入せず、ということで3万ちょっとで買うことができました。

 

改めて、この機種の良いところは・・・

  • フルメタル(前述のとおり)
  • エンドミルがおまけでついてくる
  • 材料固定用の簡易バイスがついてくる
  • 12000rpm 300Wのスピンドル(空冷付き)
  • コントロール基板がGRBL1.1
  • コントロール基板にヒートシンクとファンがついている(ついていないものも多い)
  • 24V10Aの高容量のACアダプタ(意外と容量が足りないものが多い)
  • ER11というドリルビットを取り付けるためのアダプタが付属している

などなど、ほかのCNC3018と比べても結構高性能そうでした。まぁその分値段も高いですが、、(とはいえ、3万ちょっとです。)

付属のUSBメモリ

組み立て説明などはUSBメモリに入っていました。

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Wordドキュメントに画像がペタペタ貼ってありました。動画による解説もあり、組み立てには戸惑うところはありませんでした。

DriverというのはよくArduinoに使われているCH340用のもので、すでに自分のPCには導入してあったので改めて入れることはしていません。

制御ソフトはGrblcontrolというオープンソースのものが入っていました。独自のソフトが入っているよりもつぶしがきくのでありがたいですね。

github.com

組み立ての様子

組み立ての様子は同人ハードウェアミートアップなどでおなじみichirowoさんの下の記事がとても詳しいので、改めて詳しく書くつもりもないのですが、、ダイジェストだけ・・

qiita.com

 

↓こんな風な感じでばらばらの部品として届きます。FedExで注文から1週間ほどで届きました。

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↓まずは4つの金属をねじで止めてステージを固定するためのスライダを取り付けます。

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↓ ステージ、Y軸側のステッピングモーターを取り付けるとこんな感じ。

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↓この部分が金属なのは珍しい。安心感がある。

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スピンドルを取り付けるとそれっぽい!

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↓配線は3Dプリンタとかとほとんど同じなので簡単。制御基板を入れるケースやファンがついているのがうれしい。(ものによっては基板むき出しだったりします)

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↓ 完成! フルメタルだけあってずっしりと重い。足をぶつけたらすごく痛そう。

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試し切り

付属のUSBメモリに制御用ソフトとサンプルデータがついていました。

なぜか「iPhone」という文字を掘るというデータ・・

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無事木材に「iPhone」を刻み込むことができた。まぁ細かすぎて木目が荒れて綺麗にはできませんでしたが・・ともかくちゃんと動くことが確認できました。

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気づいたこと

スピンドルモーターの音が意外と大きい。PWMで70%くらいに下げると急に音が小さくなるので、できればそのくらいで運用できるといいな・・

謎の金具の使い方がよくわからなかったのだが、詳しい方に聞いたところこういう使い方をするらしい。かなりがっちりと固定できます。

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今後の予定

ということで、とりあえずCNCルータを組み立てて、テスト掘削もできました。次は自分でデータを作って掘削やカットを試してみたいところです。

Twitterで教えてもらった下記サイトが非常に丁寧な説明でわかりやすかったので、これを参考に進めていきたいです。

monoist.atmarkit.co.jp

謝辞

このCNCルータは私の誕生日プレゼントとして妻に買ってもらいました!といっても機種の選定などは私がやったので、本当に「お金を払ってもらうだけ」でしたが、おかげで「今のところすごく必要なわけでもないけど興味があるCNCルーターに挑戦することができました。

あまり遊びすぎないように気を付けつつ、技術を磨いていこうと思います。

 

また、Twitterで「わからーん!」と書くと教えてくださるフォロワーの皆様、特に今回はichirowoさんにたくさんアドバイスいただき大変助かりました。

今後ともよろしくお願いします。

おまけ

我が家には3Dプリンタがすでにあります。これも要るかいらないか悩ましいな・・と思いつつ買ったものですが、これを買ったおかげで様々な経験をすることができました。(ちなみに2017年に買ったこの機種、まだ現役で家で動いています。)

こちらの記事も気になる方は見てみてください。

inajob.hatenablog.jp

エンジニアパパの生後2か月までのクリエイティブなDIY育児の記録

現在娘は2か月とちょっと、生活のリズムも少し安定してきて、首がやや座ってきたかな・・というところです。

エンジニアとしては、育児の中でも技能を生かしてクリエイティブな活動がしたいと思うものです。

 

生後2か月までの間に、子供のためにしてやれるエンジニアリングは、まだあまりないのですが、ここまでのところでやったことを紹介します。

 

壁面ホワイトボード

我が家は夫婦ともに育休を取得したため、生活の中心は「家」になります。

今までTodoリストはオンラインで管理していたのですが、二人とも「家」にいるならアナログな管理ができます。デジタル→アナログへの回帰は、退化しているようにも思いますが、より自分たちにとってやりやすいようなりました。

 

ということで、買い物リストを共有するための壁面ホワイトボードを用意しました。

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 DIYとか言っていますが上記のような壁に貼れるホワイトボードシートを貼り付けただけです。

外出するときは、このホワイトボードの写真を撮って、スーパーで買い物するときの参考にします。

ベビーベッド横収納

赤ちゃんのお世話の中にはベビーベットの上で行うものが結構あります。そのためベビーベッドの上に結構ごちゃごちゃと物を置きがちになります。

これをどうにかするためにベビーベッドの柵の外側に100均の箱をぶら下げるようにしました。DIYといってもやっている事は100均の収納トレイにドリルで穴をあけてPPロープで縛っただけです。

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授乳クッションの修理と拡張

我が家で使っていた授乳クッションは抱き枕としても使えたりする優れもので、細長い抱き枕形状のものを輪っか状にして授乳クッションとして利用できるというものです。

 

この輪っか状にする際の留め具はいわゆる「ペッチン」型のボタンでした。はじめのうちはうまく輪っかにできていたのですが、使っていくうちにボタンがヘタってしまい、授乳中に輪っかが外れてしまうという、結構危ない状況となりました。

 

そこで、「ペッチン」型のボタンの部分にマジックテープを縫い付けることで、この問題を解消しました。また「ペッチン」型だと、さっと輪っかにすることが難しかった問題もマジックテープにより解決できました。

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無限「胎内音」再生装置

子守グッズの一つに「音が鳴るぬいぐるみ」があります。このおもちゃはいくつかの曲を選ぶことができるのですが、その中に「胎内音」というノイズのような音があります。

これは赤ちゃんがおなかの中で聞いていた音ということで、これを鳴らすと安心してくれるようです。また眠っているときにこの音を流しておくと、ほかの音をかき消してくれるので、ちょっとした音で赤ちゃんが目を覚ましてしまうことを防げるといった効果があるようです。

しかし、これらのおもちゃは大体15分くらいすると音楽が停止してしまいます。

うちの子は、そのタイミングで目を覚ましてしまうことがあったりして、できれば制限なく胎内音を再生し続けて欲しいと考えました。

何かないかなー?と道具箱を探ったところ懐かしの「MP3プレーヤー」がありました。500円程度の安物ですが、充電しながら再生でき、無限リピートにも対応していたので、PC用スピーカーと組み合わせて無限「胎内音」再生装置を作りました。

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 たまたま家にあったのは↓のMP3プレーヤーです。

ベビーモニター

ベビーモニターは初めは家にあった「積み基板」であるカメラ付きのESP32ボードを利用していましたが、性能に限界を感じて途中で製品を購入しました。(ということで、この項目はDIYだとうまくいかなかった事例ですね・・)

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このESP32カメラはWebサーバ機能を内蔵しており、ブラウザから簡単にアクセスできます。しかし暗視機能が欲しいことと、解像度がもう少し欲しいという理由でATOM CAMを購入しました。

これ、ちょうど今話題になっているネットワークカメラで、子育て用と銘打ってはいませんが、値段の割に高性能で子育てにも使うことができます。

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真っ暗な部屋の中でも赤外線カメラで↑のように様子を確認することができます。

スマートフォンやPCから映像を見ることができるので、夫婦がそれぞれの方法で映像を確認できるというのもIT機器の多い我が家ではありがたいです。

 

ミルクインジケーター

我が家は母乳とミルクを併用すするいわゆる「混合」方式の育児をしています。

粉ミルクの用意は母乳に比べると面倒です。少しでもその面倒を減らすために、「あらかじめ殺菌済みの哺乳瓶に粉ミルクの粉を入れておく」ということをしていたのですが、いったい何ml分の粉ミルクが入っているかわからなくなるという問題が発生しました。

母乳を飲ませた後はそこまでミルクは要らない、とか、長い昼寝明けなのでちょっと多めにやろうかな?みたいな状況があり用意するミルクの量は結構変化するのです。(そして妻と協力して育児していると、相手がどういうつもりでミルクを用意したかわからず、毎回量を聞いてしまうという面倒が発生していました)

 

ということで、粉ミルクが何ml分入っているかを示すインジケーターを作りました。

これについては、何度か改良を繰り返しました。

まず初めは、付箋紙を使って量を記載していました。これを毎回用意するのは面倒・・

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ということで次は、哺乳瓶の下に置く方式のインジケーター3Dプリンタで作りました。しかし、これは哺乳瓶を持ち上げ移動したときに、インジケーターだけ残ってしまうという問題がありました。

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次に作ったのは輪ゴムを使って哺乳瓶に引っ付ける方式のインジケーターを作りました。これはいい感じだったのですが、輪ゴムをつけ外しするのが少し面倒でした。

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最終的に落ち着いたのが、哺乳瓶より少し径の小さなリング型のインジケーターです。

これは哺乳瓶にさっとひっかけることができ、取り外しも簡単、哺乳瓶を移動しても問題ない というこれまでの欠点をすべて解決したものとなっています。

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このインジケーターは便利だったのでThingiverseで公開しています。

www.thingiverse.com

まとめ

 まだ2か月の子供に向けて何かをDIYするというのは、まだまだ難しいですが、探してみると意外とやれることがありました。

個人的にはもっと3Dプリンタや電子工作を活用していきたいのですが、もう少し大きくなってからかな・・?

今後も隙をみて、クリエイティブな育児をして行こうと思っています。

Arduboy FlashCartの紹介

Arduboy FlashCartとは

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Arduboyについてはもはや説明は不要でしょう。クレジットカードサイズの携帯ゲーム機で、Arduinoを用いてゲームを開発することができるというものです。

(画像は https://community.arduboy.com/t/flash-cart/6647 から転載)

 白黒の128x64のディスプレイ、上下キーとA/Bボタンというシンプルな構成ですが、それゆえにゲーム開発の敷居も低く、電子工作界隈のみならず、多くの人に支持されているゲーム機です。(ちなみに、現状市場に出ているロットで生産終了らしいので、欲しい人は早く買ったほうが良いですよ!)

 

そして今回紹介するのはArduboy FlashCartというArduboyの改造例です。

前述のようにArduboyは素晴らしいのですが、1度に1つのゲームしか持ち歩けないという問題がありました。ゲームを書き換えるためにはPCとUSBで接続する必要がありました。

この課題は古くから気になっている人も多く、かくいう私もRaspberry Piを使って「持ち運べる書き込み用装置」を作ったこともありました。

inajob.hatenablog.jp

 

FlashCartというのはこの課題に対する解決策です。

Arduboyにいわゆる「カートリッジ」をさせるようにし、そのカートリッジにゲームを入れておくというものです。

Arduboy公式ではなく、Aruduboyのフォーラムにて有志が開発した仕組みです。

 

今回縁あってFlashCartの実物をいただいたので、せっかくなのでこれがどういうものなのかを解説してみようと思います。

 

外部接続端子の増設

さて、Arduboyを知っている人ならまず気になるのは、「そのカートリッジってどこに刺すの?」ということでしょう。

ArduboyにはUSB端子以外の外部接続の手段は用意されていません。FlashCartでは、この問題を解決するために、Arduboyに外部接続端子を増設するという手法をとっています。

このためには、Arduboyの裏蓋を開け、内部の配線を引き出し、外部接続端子を増設する必要があります。加えてArduboyの薄い筐体にはこの端子が収まらないため、3Dプリンタ製の少し分厚い裏蓋に換装する必要があります。

 

この手法の欠点は、この部分で電子工作の技術が必要ということです。

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(https://community.arduboy.com/t/flash-cart/6647/28 から転載)

外部端子の仕様

この外部端子はFlashCart接続専用のものではなく、Arduboyに様々な周辺機器を接続することを想定して設計されています。

紹介されている使用例は

  • ブートローダー書き換えのためのICSP書き込み
  • FlashCartの接続
  • SDカードの接続
  • 赤外線通信
  • 通信ケーブル
  • 各種センサー

です。

ポートとしては、UART用のTX,RXや SPI用のMISO,MOSI,CLK、I2C用のSDA,SCLなど使い勝手のよさそうなものが引き出されています。

また逆刺し防止のために、

 

実際に下記のようなロータリーエンコーダを増設している人もいます。

(https://community.arduboy.com/t/flash-cart/6647/10 より転載)

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FlashCartの回路

FlashCartの実体はSPI Flash ROM ICです。3.3V駆動のものが使われているようで、そのために3.3Vレギュレータや、レベル変換ICが実装されています。

SPI Flash ROMということでArduboyとの接続は MISO,MOSI,SCK,CSと電源です。

回路図が下記にあります。

github.com

FlashCart対応ブートローダ

FlashCartからゲームデータを読み込む機能はArduboyのブートローダーとして実装されています。Arduboyのオリジナルのブートローダーから変更する必要があります。

Cathy3Kと呼ばれるブートローダがそれで https://github.com/MrBlinky/Arduboy/tree/master/cathy にソースコードがあります。

なんと、すべてアセンブラで記述されており、ぱっと流れを追うことは難しいですが、処理の大半はUSB経由でのプログラム書き込みで、後半に少しFlashCartがらみの処理が記載されているように見えます。

このブートローダーがOLEDの表示なども行い、ゲームの選択画面や、書き込み機能を実現しています。

(余談)ほかの方式の紹介

Arduboyとよく似たゲーム機であるGamebuino Classic(https://gamebuino.com/gamebuino-classic)というのがありますが、これはSDカードからのゲームのロードをを実現していました。

 

この方式も良いのですが、SDカードの読み書きをするためにはFATを理解し読み書きする必要がありブートローダーのサイズが大きくなってしまうという問題がありました。AVRのブートローダーには容量制限があり、このせいで容量の大きなSDカードには対応できていませんでした。

FlashCartでは読み書きが簡単に出来るSPI Flash ROM ICを使うことで、ブートローダーをシンプルに保ちつつ、ゲームの書き換えを実現しています。

今後のFlashCart

FlashCart自体はArduboyの改造が必要なので、いわゆるProof of Concept(PoC)的なものですが、これを基にした製品については議論が進んでいる段階です。

例えばSelf Bootloading Mod-Chip - Project Falcon - Arduboyでは、AttinyとFlash ROMを組み合わせたフレキシブル基板の設計を進めており、これは、FlashCartと似たような機能を裏蓋の換装なしで、実現するためのものです。

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また、Arduboy Mini (coming soon) - Homemade - Arduboyで開発されているArduboy Miniというさらに小型のArduboyにはFlashCartと同等の機能が実装されているようです。

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しかし、本家Arduboyの開発は徐々に下火になっておりArduboy – 2020 Status Updateのアナウンスによると、上記のMod-Chip以外の開発予定は未定とのことです。

ということでArduboy Miniなどは、コンセプトだけで販売されること可能性は少なそうです。

まとめ

Arduboyはかなりよくできた製品ですが、FlashCart拡張を使うとさらに魅力的なゲーム機となります。このFlashCartはArduboyコミュニティの有志が設計したもので、ユーザコミュニティが充実しているArduboyならではのコラボレーションの結果生まれたものです。

Arduboyとしての今後の予定はあまり期待できそうにありませんが、似たような仕組みのガジェットを作る際に非常に参考になりそうです。

 

おまけ

日本でFlashCartに関する記事は少ないのですが、下記は貴重な組み立てレビュー記事です。

obono.hateblo.jp

私が作ったArduboy用ソフト達です。

community.arduboy.com

community.arduboy.com

community.arduboy.com

community.arduboy.com

community.arduboy.com

良かったら遊んでみてください。

 

エンジニアパパ初めての育児 - 生後1か月までに買ったもの(2020年春版)

はじめに

4月に我が家に家族が増え、1か月とちょっと育児をしてきましたが、ここまでの間で買ったものについてまとめます。

自分の備忘録と、これから育児を始める方の役に立てば幸いです。

家族クレジットカード

いきなり買い物ではないものですが、クレジットカードの「家族カード」を申し込みました。我が家は共働きなので、共用物を買ったときは折半しています。これまではレシートなどを頼りに月末に合計して、折半していたのですが、育児が始まるにあたり、この手間を省略するために家族カードを使うようにしました。

これにより、ほとんどの買い物の明細が1か所にまとまり月末の合計作業が楽になりました。

リサイクルショップ・フリマサービスの活用

ヤフオクやメルカリなどのフリマサービスを活用して、中古で構わないものを購入しました。

  • ベビーベッド
  • ベビージム
  • 抱っこ紐
  • バウンサー

抱っこ紐はベビージョルンの古い型のもの(シナジー)バウンサーもベビージョルンの古い型のものを買いました。

www.g-mark.org

(↑ 2008年・・結構古いが特に問題なく使えてます)

百円ショップの活用

意外と100均で揃うものもありました

  • 風呂の温度計(ほとんど使わなかった)
  • ミルク用の温度計(ほとんど使わなかった)
  • 哺乳瓶用ブラシ(ただし哺乳瓶の乳首用のブラシは簡単に壊れてしまい、別のものを購入した)
  • 赤ちゃん用爪切りはさみ

服周り

正直赤ちゃんの服は全然わからなかったので、ひとまず「20点セット」みたいなのを買いました。

加えて短肌着、スタイ(よだれかけ)、ガーゼハンカチを買い増しました。結果、短肌着5枚、スタイ5枚、ガーゼのハンカチ10枚くらいを用意しました。

スタイはまだ使っていませんが、徐々によだれが出てくるようになってくるでしょう。

ロンパース、コンビ肌着、ドレスオールなどいろいろセットに入っていましたが、今のところ「肌着」と「それ以外」くらいの区別で使い分けています。

ということで、今のところは、20点セットよりも必要な服を必要な枚数買ったほうが良かったかな、という感じです。

 

「おくるみ」もこれから暑くなってくると寝るときに使えるかなと思い薄手のものを2枚買いました。春の間はバスタオルを「おくるみ」として利用していましたが、これからは暑くなってくるので薄手がよさそうです。

 

赤ちゃん用の服は種類が多くScrapboxに自分でメモを書いて理解を深めました(が、まだ肌着とそれ以外程度の知識で何とかなっています)

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体温計

体温計は赤ちゃん用のさっと測れるものということで鉄板のオムロンの体温計にしました。

オムロン電子体温計 MC-682

オムロン電子体温計 MC-682

  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 (なぜか今すごく値上がりしています・・)

15秒程度で測れるので割と簡単です。おでこで測れる体温計や、耳で測れる体温計もあるようですが、値段が高かったりエラーが多いなどのレビューを見て、普通に脇で測る体温計にしました。

(MC-682は先端が曲がるのですが、今のところ そのありがたさはよくわかっていません)

寝具

前述したようにベビーベッドはリサイクルショップで購入しました。

ベビー布団は8点セットを購入し、カバー系は買い増しました。

  • 掛け布団
  • 敷き布団
  • 掛け布団カバー(買い増して2枚)
  • フィッティングシーツ(敷き布団カバー、買い増して2枚)
  • 枕カバー
  • 防水シーツ
  • キルトパッド(買い増して2枚)

寝具も値段はピンキリでした。洗濯ができるという一点のみにこだわって、安いものを買いました。

敷き布団の上にかけるものがたくさんあって驚きました(防水シーツの上に汗取りパッドを重ねその上にシーツ)

これから暑くなってくるのでタオルケットも買いました。

授乳用品

哺乳瓶は選択肢が多く、何を買えばよいか悩みました。結局エイヤでプラスチック+クロスカットの下記を買いました。

ロスカットの乳首ということで、ワンサイズで離乳期まで行けるということで、これを選びました。

ただ、生後数週間は飲む量が少ないことがあり、丸穴の下記も買いましたが、あまり使っていません。人によってはクロスカットだと吸う力が弱くて飲めないということもあるようです。

 哺乳瓶の殺菌は電子レンジで殺菌できる下記を買いました。

 通常3本の哺乳瓶を殺菌できるようですが、スリム型の哺乳瓶なら無理やり4本殺菌できます。4本あれば1晩分あるので、夜中に殺菌をする羽目にならず助かっています。

 

前述したように哺乳瓶のブラシは百均で買いましたが、乳首用のブラシがすぐに壊れてしまったので、下記を買いました。こっちは丈夫で、まだまだ使えそうです。

 粉ミルクも種類が多いのですが、エイヤで下記を利用しています。

和光堂 レーベンスミルク はいはい810g×4缶

和光堂 レーベンスミルク はいはい810g×4缶

  • 発売日: 2017/05/11
  • メディア: 食品&飲料
 

 お湯はティファールで沸かして入れてます(もとからうちにあった)。

 

沐浴用品

ベビーバスは下記を買いました。おしりを固定するでっぱりがあり、ここに座らせてあげると、沐浴時にあまり泣かなくて助かっています。(泣くときは泣きます)

 ボディソープは下記を買いましたが、デリケートな顔周りはお湯で流すのみとしています。

wowma.jp

ワセリンは下記を買っていますが、まだあまり活躍していません。

ピジョン ワセリン 60g

ピジョン ワセリン 60g

  • 発売日: 2015/02/14
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

最近髪の毛が伸びてきて風呂上がりに落ち武者みたいになってきたので、ブラシを買いました。

wowma.jp

おむつ周り

おむつは産院でもらった下記がいい感じだったので継続

 生後しばらくは新生児用よりさらに小さな「3S」というのを使いました。

グーン テープ 新生児用小さめ (1.8~3kg) 36枚 まっさらさら通気

グーン テープ 新生児用小さめ (1.8~3kg) 36枚 まっさらさら通気

  • 発売日: 2016/07/20
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 おしりふきは下記

ムーニー おしりふき やわらか素材 純水99% 詰替 1920枚(80枚×24)【ケース品】
 

 一度だけ本体を買って後は詰め替えて運用しています。

 おむつごみ

臭うおむつは下記で個別に包んで捨てています。先日200枚使い切りました(祝200うんち!)。

 室内のごみ箱はこちら、内側にパッキンがあるのでふたを閉めていれば比較的匂いは漏れない。

ゴミの日までに結構たまってしまうのでベランダ用に下記を購入。こちらはパッキンなどはないので少々臭いますが屋外なら問題なし。90Lはやや大きすぎな感もありますが安心感があります。

 リビング周り

 今後のことも考えて6畳分くらいのマットを購入。1cm厚を買ったが思ったより硬いので2cmでもよかったかも。

 親が座るための座椅子も購入、赤ちゃんが指を詰めそうなリクライニングのレバーが無い下記。

その他

 夜番した日の昼に眠る際に、熟睡できるように購入。かなり快眠できておススメです。

サイレンシア レギュラー バリューパック 10ペア入
 

空気清浄機は花粉症対策で買ったのですが、部屋に充満するうんちのにおいを除去する際も役に立っています。

娘が夜寝る部屋の照明ですが、天井にある豆電球だと明るすぎるし、目に直接光が入る気がしたので、下記を使っています。もともと玄関にセンサーライトとして設置していたのですが、普通にランタンとして使っています。夜中泣き出したら、床に立ててあるこれのスイッチをそっと点けて対応しています。 倒れやすい形状なので、もう少しそれ用のランタンみたいな電灯を買っても良いかなと思っています。

 

 

 

自分流買い物管理術

 育児に必要なものは育児本を見れば大体わかるので、ひとまずそれらをScrapboxに記載して、それがどういうものなのかと、価格帯、要不要をまとめて それを基に購入しました。購入価格などもまとめておくとあとで買い足す時などにも便利です。

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まとめ

実際に育児を始めるにあたりどんなものを購入したかを記載してみました。今生後1か月くらいなのでこれ以降に必要なものはこれから買いそろえていこうと思います。

おススメのグッズがあればぜひ教えてください。

エンジニアパパの育休1か月目のスケジュール

はじめに

「育休」の間、どのような生活スタイルになるのか、全く想像がつきませんでした。

きっと、世の中にはかつての自分のような人は多くいるだろうという思いと、後になってこの時期のことを思い出すきっかけにでもなればと思い、育休1か月目(生後1か月目)までの育休中の自分の生活をまとめてみます。

 

育休開始までの話はこちら↓

inajob.hatenablog.jp

前提

  • 東京近郊住み
  • 夫・妻+娘の3人暮らし
  • 親戚には頼らないスタイル

大まかな1日のスケジュール

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この図に書いたのがすべてですが・・少し細かく書いていきます。

育児で大変なのが「夜」です。新生児は時間の感覚もなく、また胃も小さいので、2~4時間ごとに目覚めて、ミルクを要求するために泣きます。

親はそれに合わせて授乳おむつ替えをする必要があるため、夜ぐっすり眠ることが難しいです。

我が家では夫である自分がこの「夜」を担当することにしました。

「夜」番は睡眠時間が十分に確保できないので、朝方に妻にバトンタッチして、午前中は睡眠します。

「夜」番は楽な日は結構楽で、ミルクを与えるとストンと寝てくれる日もありますが、大変な日は本当に大変で、ミルクを与えても3時間起きたままでずっとぐずっていることもあります。

前述したように「朝」は妻の時間です。6時ごろに起き、ゴミ捨てや、「朝散歩」(妻は体調を整えるためにこういう習慣を実践している)、洗濯、哺乳瓶の消毒などをしたのちに「夜」番である私とバトンタッチします。

「朝」も「夜」と同様、楽な時は楽なようですが、大変な日も多いようです。妻は娘の横で一緒に寝たり、娘が眠っている場合は自分の作業をしたりしているようです。

昼前になると「夜」番の私も起きてきて、お昼ご飯を準備し始めます(大体朝7時~11時くらいの間寝ています)。

自分はここで少しだけPCに触れたりする時間を確保したりしています。

昼は娘が寝ていれば一緒に食べることができますが、大抵は起きているので順番に食べることになります。

昼1

昼を食べた後、妻は昼寝に入ります。出産後の妻はとても疲れやすくなっており、いつもより多めに睡眠が必要なようです。その間は私が娘の面倒を見ます。

折角の昼間なので、起きているようなら話しかけたり、たくさん抱っこしたりすることを心掛けています。娘が寝ている場合はここは自由時間です。夜ごはんに向けて作り置きのおかずを作ったりすることもあります。

昼2

妻が起きてきます。必要な買い物などがあればこのタイミングで行きます。何の予定無く、娘も寝ている場合はここは自由時間です。

また夜のスケジュールがたてこまないように、16時頃に風呂に入ります。風呂の前には運動不足解消のためにWiiFitをしたりすることもあります(1年継続!自宅ダンスダンスレボリューションからの1000円追加でWii Fitへの挑戦 - inajob's blog)。

17時頃に娘を沐浴します。その後、夜ごはんの準備をします。娘がいい感じに寝ついている場合は妻もこのタイミングで入浴します。(が、最近は元気で眠る様子が無いので、なかなかそうはいかない。)

沐浴を上がると赤ちゃんにとっては「夜」です。部屋を暗くしてベッドでなるべく過ごすようにします。また「夜」番に向けて哺乳瓶を殺菌したり用意をします。なぜか大体この時間は娘も良く起きており、夫婦どちらかは娘をあやしています。あやしていないもう片方の親はすこし自由時間が取れます。

そして、21時頃を目安に「夜」番の時間となり、妻は就寝し、「夜」番の自分も娘と同室で眠り始めます(すぐに起こされるが・・)

まとめ

以上ざっくりと、新生児の子守をする育休パパ(+ママ)の1日の流れをまとめてみました。

大きなところだと「夜」の子守をどのように行うかがカギとなるように感じました。また生後1か月になってくるとどんどん起きていられる時間が増え、結果として親の自由時間はどんどん削られていきます。

まぁ、せっかく取得した育休です。仕事をする必要はないので、起きている娘は思い切りかわいがっていこうと思います。